教育

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研究活動

再生医療学講座では、種々の臓器幹・前駆細胞やパラクライン因子で複雑に制御された人体組織・臓器の発生・再生機構の解明にコミットしながら、それらで得られた知見の臨床応用による将来的な新規再生治療法の開発をメインテーマに掲げています。一つのアプローチとして、ヒト胎児組織やヒト多能性幹細胞の分化系におけるシングルセル遺伝子オミックス解析により臓器発生や再生にkeyとなるファクター(細胞、化学因子)を見出し、幹細胞医学・mRNA医薬・人工オルガノイド培養らのバイオテクノロジーを用いて、臓器発生・再生機構の謎に迫りつつ(薬物を含む)新規再生治療法の開発を目指します。

心臓を一例として研究コンセプト・目標を明示すると以下のようになります。

  1. 哺乳類(ヒト・サル・マウス)胎児心臓やヒト多能性幹細胞由来心臓細胞のシングルセル遺伝子オミックス解析による、心発生に関わる詳細な細胞・分子アトラスの同定、および各種幹・前駆細胞や発生成長因子の機能解析(Aim 1)
  2. 心血管発生・成長促進因子のmodified mRNA、心臓幹・前駆細胞、組織工学を組み合わせた心臓再生医療に有効なハイブリッド心筋グラフトや心臓オルガノイド、あるいは新規心臓病治療薬(mRNA医薬)の開発 (Aim 2 & 3)
  3. 3次元心臓オルガノイドの開発・応用を通した、心疾患モデルや薬物スクリーニング法のプラットフォーム樹立 (Aim 4)