教育

Education

ホーム > 教育 > 医学部医学科 > 医学科講座等紹介 > 法医学講座 > 当講座で法医解剖を受けられた方のご遺族の方へ

当講座で法医解剖を受けられた方のご遺族の方へ

令和6年1月15日
浜松医科大学医学部 法医学講座

 現在,当法医学講座では、「法医鑑定における薬物動態に関する研究」を行っています.この研究では2023年11月~2028年12月までの間に当講座で法医解剖が行われた解剖事例のうち、主に薬毒物を摂取していた事例から採取した試料,また得られた検査結果などの情報などを利用させて頂きます。この研究について詳しく知りたい方は,下記の窓口にご連絡ください.

1.研究課題名
 法医鑑定における薬物動態に関する研究

2.研究の意義・目的
 日本では,年間数千件程度の中毒事故が発生しています.また,令和3年における自殺数の10%程度が薬毒物による中毒死とされています.中毒死では,ご遺体の体液,組織を用いて薬物濃度を測定することが死因究明に重要となります.しかし,多くの薬物で死後どのように体内に分布するか十分に検討されておらず,測定した薬物濃度の正確な評価を難しくしています.

 そこで,本研究ではご遺体から採取した体液,組織中の薬物濃度を測定し,死亡前に摂取した薬物の詳細な死後体内分布を調べることを目的としています.

3.研究の方法

研究対象:
 ・死亡前に薬物摂取が推定され,2023年11月から2028年12月までに浜松医科大学にて法医解剖が行われた事例.

・過去5年程度(2018年11月頃)までに解剖された事例で,薬毒物鑑定の必要が新たに生じ,かつ検体が採取されている事例.

 上記の事例で採取された各種人体試料(血液,臓器など)について,新規薬毒物抽出法の検討・開発や,大型分析機器(GC-MS, LC-MS/MSなど)による分析を行う.また,必要に応じて各事例での身体所見,病歴,治療歴,内服歴についても適宜参照する.

4.個人情報の取り扱いについて
 本研究で得られた情報は,匿名化して管理し法医学講座内部のみで用い,外部に洩れることのないように厳重に管理します.研究成果の発表にあたっては,死者の氏名など個人情報は一切公表しないこととします.

5.外部への試料・情報の提供
 この研究では外部へ試料・情報を提供しません.
 研究使用への不同意の意思を示された場合は,その時点でその事例の情報を消去いたします.

6.研究組織
 【研究代表者】
  浜松医科大学医学部 法医学講座
  研究代表者  教授 長谷川弘太郎

7.研究に情報などを利用して欲しくない場合について
 研究使用へ同意されない場合には,原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので,下記連絡先をご覧ください.ご連絡をいただかなかった場合,ご了承いただいたものとさせていただきます.


 文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています.なお,情報公開文書はこちらでも参照いただけます

研究実施機関  :浜松医科大学医学部 法医学講座
本件のお問合せ先:浜松医科大学医学部 法医学講座
         代表者 長谷川弘太郎
         FAX0534352858
研究代表者   :長谷川弘太郎