大学紹介

University Introduction

光神経解剖学研究室

教授 山岸 覚

 本研究室は2022年7月に誕生した研究室です。様々なイメージングを駆使して、マクロレベルからミクロレベルまでの解析を実施し、中枢神経系に関連した基礎研究に注力しています。本研究室の特徴としては、特定の遺伝子の発現が蛍光で可視化できる遺伝子改変マウスや、血管やリンパ管ネットワークを可視化するマウスを用いて、これらの損傷時における経時的変化を組織学的に解析しています。特に透明化を用いた3次元での解析を得意としています。本学にはこれらを実現するための透明化専用レンズを備えた共焦点顕微鏡や、最近導入された超解像顕微鏡(共焦点と一体型)など、最新鋭の機器が揃っています。
 また、我々が見出してきた神経軸索ガイダンス因子であるFLRTファミリー、Netrin-5などに注目し、臨床講座と連携し、脊髄損傷や自閉症やアルツハイマー病などの疾患との関連を探っていきます。さらには、近年注目を集めている中枢神経系リンパにおけるドレナージ機能および腫瘍との関連についての解析も実施しています。