タマサート大学チュラポーン国際医学部を訪問しました
2025年02月18日
2月4日(火)~2月5日(水)、今野弘之学長他5名がタイ王国パトゥムターニ県にあるタマサート大学チュラポーン国際医学部(Chulabhorn International College of Medicine, Thammasat University(以下、CICM))のランシットキャンパスを訪問しました。
今回の訪問は、本学が掲げるグローバル・スタンダードに準拠した医学教育の提供と国際感覚を持った医療人の育成のために必要な情報収集の一環として、アジアを代表する国際医学教育・研究・医療施設等の現場を視察し、今後の本学における医学教育に活かすことを目的としたものです。
CICMと本学の交流は、2018年4月に皮膚科学分野における教育・研究の協力関係を強化するために締結した学術基本合意書に始まり、2023年11月にはCICMから訪問団をお招きして医学部全体に拡大した新たな学術基本合意書を締結しました。2024年8月にはCICMから3名の基礎研究留学生受入れ、今春には本学からCICMへ3名の臨床実習留学派遣を予定しており、着実に交流を深めております。
訪問初日に開催された会合では、Peerapong Kitipawong国際医学部長をはじめ前回本学をご訪問いただいたAdis Tasanarong前国際医学部長にもご同席いただき、若きCICM執行部の皆様と今後の両大学との交流について意見交換を行いました。
施設見学では、最新のシミュレーションセンターに始まりITを駆使した教育現場には各所にプロフェッショナルが配置され、学生や教職員に快適な学習環境を提供していました。
生活のすべてが完結してしまうといっても過言ではない広大なキャンパスでは、学生たちと教職員が分け隔てなく友好的な関係を築いている様子が伺えました。そのような恵まれた環境下で学ぶPBL中の学生が、日本から来た訪問団の突然の質問にも流ちょうな英語で自分の意見をはっきりを伝えているのが印象的でした。
CICMは2012年に設立された比較的新しい学部ですが、教育の主要言語を英語とし、タイの芸術と文化の進化において重要な役割を果たしながら、医学と研究の分野の優れた専門家を教育することを目的としています。タマサート大学とは独立して運営され、大学機関としても認定されています。2013年5月にチュラポーン女王殿下から「チュラポーン医科大学」(チュラポーン国際医学部)の名称を授与された由緒ある学部です。
タイの首都バンコク市から車で1時間程度のロケーションもあり、タイ北・中部からも多くの患者を受け入れる地域の中核医療施設でなくタイを始めアジアの医療を最先端で牽引するにふさわしい大学として、活気にあふれており、今後も本学との様々な分野での連携が期待されます。