大学紹介

University Introduction

沿革

浜松医科大学白菊会の沿革(概要)

 浜松医大の開学時に、解剖学講座の教授は東大解剖学から赴任されました。その関係で、東大を本部とした献体の会「白菊会」へ、浜松医科大学支部として所属したい旨申し入れました。関東地区を中心とした各大学支部がひとつの連合として組織化されて、浜松医大も名を連ねていました。
 その後、財団法人日本篤志献体協会が設立されて、献体に関する様々な事業が実施されてきました。世間に献体が周知されてきたのに伴い、各大学ごとに白菊会を設けて、献体をご希望される会員の登録手続きから遺骨の返還まですべてを行うようになりました。浜松医科大学も平成19(2007)年度に脱会して、浜松医科大学白菊会として独立しています。
 昭和30(1955)年に献体の会を発足させたのは、故倉屋利一様とその友人、東大解剖学教室の教授らでした。平成15(2003)年に、91歳でお亡くなりになった倉屋さんの追悼式が、日比谷公会堂にて執り行われました。浜松医大の職員、および白菊会会員も参列させて頂きました。倉屋さんは浜松医大とのご縁もあり、毎年、来学されて解剖学実習の合間に特別講義として献体の講演をしてくださいました。

 新天会について 

 開学当初は献体数も少ない状況が続きましたが、浜松市内をはじめとした全国各地で病院および福祉施設を運営する聖隷福祉事業団を設立された、故長谷川 保先生を中心に「新天会」が発足しました。多くの会員登録者が増えたおかげで献体が不足することなく、解剖学実習を行うことが可能となりました。
 故長谷川先生は自ら献体され、生前のご希望を受けて解剖学講座にて骨格標本を製作しました。現在、「聖隷歴史資料館」に展示されており自由に見学することができます。また解剖学実習室内に、男女合わせた2体の骨格標本を見ることができます。お二人は、生前は聖隷病院の医師ご夫妻で新天会から献体されました。
 「新天会」については、現在も多大なご協力を賜っております。