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静岡県医療機関図書室連絡会(以下「連絡会」という)設立は、昭和55年11月に浜松医科大学の呼びかけで集まった浜松市内5機関の病院図書室の「県西部医療機関図書館(室)懇談会」の始まりによる。その後、参加機関は県西部から静岡県全体に広がり、昭和62年11月に14機関の病院図書室と大学図書館の加盟機関で組織される「静岡県医療機関図書室連絡会」が正式に発足した。大学図書館と地域病院のネットワーク形成という新しい体制で相互協力と研修を中心に活動が行われるようになった。さらに加盟機関が増加し、平成16年には会費の徴収を始めた。
令和7年2月現在、加盟機関は25機関(大学図書館2、専門学校1、看護協会1、病院図書館(室)21)である。
事務局を浜松医科大学に置き、定例会を年1回、開催している。活動内容としては相互協力と研修会を行っており、研修については実務に即した相互利用の方法やパソコンを使ってのデータベース文献検索実習、EBMや電子ジャーナルなどその時に話題になっているテーマを取り上げるなど、多岐に渡っている。
相互協力について、浜松医科大学附属図書館では、連絡会加盟機関への文献複写提供をはじめ、地域の医療従事者への支援サービスとして、2000年から、申請のあった加盟機関の所属職員(医師等メディカルスタッフ)にも、浜松医科大学附属図書館特別利用制度(24時間開館)のサービスを開始した。
また連絡会機関誌「ぶっくとらっく」を発行している。「ぶっくとらっく」には、連絡会の定例会・研修会の活動報告、他機関主催の研修報告などのほか、調査研究、事例報告などを掲載している。連絡会のメーリングリストは、所蔵照会や活発な情報交換の場として利用されている。