静岡リウマチネットワーク
 

2014年4月:新病院の建設と病院名称の変更をいたしました 〜富士整形外科病院(旧渡辺病院)〜

「富士・富士宮地域の医療に貢献する」「地域に整形外科の手術ができる病院を作りたい」という私の父の志にて、当院は富士市中心部の市役所近くに渡辺整形外科病院として1971年に開院いたしました。当初の旧館に加え、1993年に新館、2006年には回復期リハビリテーション病棟と2回の増築を加えています。外来、急性期病床を有する旧館は、築42年を経過して老朽化し、耐震機能を含め、病院の設備や構造そのものが近年の医療技術の発展・変革に対応できない状況になりつつありました。
 2012年12月に新病院の建設を開始、今年3月無事竣工を遂げ、4月21日より診療を開始致します。新病院建築のコンセプトに「病院っぽくない病院」を掲げ、一般にイメージするいわゆる「病院」ではなく、外観からもちょっと入ってみたくなるような建物、居住性を意識しました。正面植栽には、私の生誕の折に両親が植樹し、実家の庭で46年間ひっそりと育ったモミの木を移植しましたので、季節の折にはイルミネーションなども企画したいと考えています。北向きの病室や屋上リハビリガーデンからの富士山の眺望は絶景で、職員・患者の皆さまの目を安らげることが出来れば幸いと思っております。手術件数の増加にも効率的に対応できるよう手術室は3室に増設しました。また、電子カルテ及び再診受付、精算会計、患者呼び出し等のシステムを導入することで、医療情報の効率的運用を含めた業務機能を向上させ、円滑な運営を図って参ります。また、来るべき災害を想定し、災害発生時には救護病院としての責務が果たせるよう、体制とシステムの整備を図っていきます。
 開院以来40余年間変わらずに掲げてきたことは、「患者さまへのおもてなしのこころをもち、最善の医療に尽くすことを基本理念とした医療サービスの提供」です。今後も、診療体制の充実と人材育成の取り組みなどを進め、これまで以上に地域医療の発展に貢献し、おもてなしのこころのある、そして質の高い医療・介護環境整備に努めてまいります。
 また、これを機会に病院名を「渡辺病院」から「富士整形外科病院」と改めさせていただく事となりました。個人の名称ではなく地域の名称を冠し、病院の役割を前面に掲げることにより、初心に立ち返りこれまで以上に地域の人々に真に信頼される医療機関づくりを目指し、職員一丸となって心機一転取り組む所存でございます。当院は日本整形外科学会認定研修施設、日本リウマチ学会認定教育施設ならびに千葉大学整形外科学教室の関連研修病院となっています。リウマチ診療については、リウマチ学会専門医4名(内科1名、整形外科3名)、うち指導医2名、を含め計5人体制で臨んでおり、4名の日本リウマチ財団登録ケア看護師と、1名のリウマチ診療に特化した薬剤師にサポートを受けながら日々の診療に対応するように致しております。メディカルスタッフが自由に参加できる院内研修・講演会は年間50回以上を開催し、対外活動としても学会発表や講演会の積極的参加を推奨するなかで、病院は新しくなったが中身が伴っていないなどと御批判を受けぬよう、医療職のスキルアップを心掛けて参りたいと存じます。富士・富士宮地区のリウマチ診療は、県内の他の地区に比べても非常に脆弱なため、地域外への患者さんの流出も多く、県内の先生方におかれましては大変ご迷惑をお掛けしている次第でございます。私達のリウマチ診療は極めて若輩ではございますが、そのような中でもなんとか頑張っていこうと思いますので、今後も御指導御鞭撻の程宜しくお願い致します。(文責:渡邉 英一郎)


医療法人社団 英志会
富士整形外科病院
〒417-0045 静岡県富士市錦町1-4-23
TEL:0545-51-3751
http://www.fujiseikei.com


〒431-3192 静岡県浜松市東区半田山1-20-1
浜松医科大学第三内科内
TEL:053-435-1211(9:00〜16:30) FAX:053-435-1211(24時間)
e-mail:srn@hama-med.ac.jp
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