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関節リウマチ治療薬「エンブレル(R)皮下注用25mg」の若年性特発性関節炎の効能追加承認取得について
関節リウマチ治療薬「エンブレル®皮下注用25mg」(一般名:エタネルセプト、以下「エンブレル」)は7月7日、厚生労働省より、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎(Juvenile Idiopathic Arthritis、以下「JIA」)の効能追加、および、「エンブレル®皮下注用10mg」の剤型追加の承認を取得しました。
若年性特発性関節炎(JIA)は16歳未満で発症し関節を主病変とする原因不明の慢性炎症性疾患であり、日本における患者数は約3,000名で、そのうち約30%が多関節型にあたると推定されています。
エンブレルは従来の治療方法では十分に効果が得られない関節リウマチ患者さんの新たな治療薬として承認された生物学的製剤で、現在、世界70カ国以上で承認されており、関節リウマチ以外の適応症を含めると、50万人以上の患者さんに使用されています。エンブレルは1999年に生物学的製剤では世界で初めてJIA効能が承認され、多くの患者さんに投与されておりましたが、今回、日本でも使用が認められたことになります。
・追加効能
多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎
(既存治療で効果不十分な場合に限る)
・用法用量
本剤を日本薬局方注射用水1mLで溶解し、通常、小児にはエタネルセプト(遺伝子組換え)として0.2〜0.4mg/kgを1日1回、週に2回、皮下注射する(小児の1回投与量は成人の標準用量(1回25mg)を
上限とすること)。薬価収載などの手続きを経て、エンブレル皮下注用10mgが販売を開始されることになるようです。
若年性特発性関節炎においては、2008年4月16日にアクテムラが、2008年9月24日にメトトレキサート製剤が厚生労働省より、適応追加承認されています。今回、エンブレルの適応追加により、さらに治療の選択肢が広がった事になります。
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