静岡リウマチネットワーク
 
 
日本リウマチ財団の災害時支援について
内容 日本リウマチ財団は常に治療を必要とし、かつ身体に障害があること、新薬により患者さんが厳しい医療の管理下におかれていることなどを考慮し、災害発生時におけるリウマチ患者さんに対する適正な治療の継続の確保とそれによるリウマチの悪化を防止する体制作りを平成19年度より開始している。
 この場合の災害とは、地震や風水害、火山活動等を指し、それらによりリウマチ患者さんあるいは医療機関が被害を受けることにより、適切な診療が受けられなくなった場合を指します。
 リウマチ登録医の常勤する医療機関のうち、この事業に賛同し、財団に登録した医療機関を「災害時支援協力医療機関」とします。また、「災害時支援協力医療機関」の中から行政などの関係機関との連絡調整を行なう医療機関を「幹事災害時支援協力医療機関」とする。平成20年1月現在の静岡県における「災害時支援協力医療機関」は以下の通りです。

 また、携帯カード(治療内容等を記したカード)や手帳の配布等も順次行なわれていますので、ご不明な点は、お問い合わせください。
 
災害時対策について 浜松医科大学 小川法良先生
内容  現在、日本リウマチ財団が中心となり、災害時リウマチ患者支援事業が開始されました。ここでいう災害とは地震、風水害、火山活動等を指します。患者さんまたは患者さんが通院している医療機関が被害を受け、診療行為を受けたり、提供したりすることができなくなった場合に、予め登録しておいた医療機関のネットワークを活用することにより、医療の提供を行なうものです。
 具体的には支援対象者に治療内容や服薬等の情報を記載したカードを配布し、災害時にその被害状況の把握を行ない、治療が受けられない場合に代わりとなる医療機関の手配等を行ない、治療を継続的に受けられるようにします。
 まだ全国的に医療機関の体制が整備されていませんが、静岡リウマチネットワークはこの事業を積極的に支援していこうと考えています。静岡県ではその中心となる幹事医療機関として事務局のある浜松医科大学医学部附属病院が選出され、事業のやりやすい体制となっています。
 実際に災害が生じた場合について、例をお示し致します。
1。災害発生後にカードを持った患者さんに協力医療機関が電話にて患者さんの安否、けがやリウマチの状態、被害状況、内服薬の有無、医療機関に通院可能な状況かどうかなどの確認を行ないます。
2。協力医療機関は被害状況を感じ医療機関に報告します。
3。幹事医療機関は情報を総合的に判断し、代わりとなる医療機関の選定、連絡等を行ない、患者さんが治療中断に陥ることのないようにします。

ただし、依然として電話が使用できないような状況のときの対処については問題があり、今後の課題と言えます。

 静岡リウマチネットワークでは、災害時対策の一環として患者会員の皆様に会員証を配布しています。この会員証は紙製で大きさが8.5cm X 11cmであり、二つ折りにすると8.5cm X 5.5cmのカードサイズになり、財布のカード入れにぴったり収まるように作られています。
 会員証の表には、会員番号、名前、性別、住所、電話、ファックス、メールアドレス、保険証の種類と番号が記載でき、裏には緊急連絡先、通院医療機関名およびその連絡先電話番号、診療科名、主治医名、服薬状況(ステロイド、メトトレキサート、生物学的製剤、その他)、合併症などを記載することができます。
 災害に遭遇したり、旅行先で急に調子が悪くなった場合に、この会員証を所持していれば、スムーズに医療機関にかかることができるように作成されています。

 
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浜松医科大学第三内科内
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