診療科案内

ホーム > 病院トップページ > 診療科案内 > 内分泌・代謝内科

内分泌・代謝内科

科の責任者と概要

沖 隆


診療責任者 沖 隆 ( 地域家庭医療学講座 特任教授 )

  当診療科は日本内分泌学会、日本甲状腺学会、日本糖尿病学会の認定する教育施設であり、外来・入院診療を担当している多くの医師はこれら学会の専門医資格を有している(日本内科学会認定医12名、日本内分泌学会認定専門医5名、糖尿病学会認定専門医6名、甲状腺学会認定専門医2名)。高度な専門性ときめ細かな患者ケアを医療のモットーにしており、甲状腺・副腎をはじめとする内分泌疾患、糖尿病・代謝疾患において常に良質な医療を心掛けて提供することを心掛けている。糖尿病教育入院システム、医師会の先生方との病診連携にも力を注いでいる。(コンサルテーションも喜んでお受けしております。ご連絡下さい。また当診療科の詳細は浜松医科大学第二内科のHPに入り、内分泌・代謝内科HPをご参照下さい。)


診断・検査・治療について

甲状腺

 バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍をはじめとして、甲状腺疾患一般を扱っているが、質的レベルの高さを自負している。毎週木曜日に甲状腺専門医による甲状腺超音波検査を行っており、必要に応じて吸引細胞診で腫瘍の性状を迅速に判断している。外科的処置が必要な場合は、甲状腺専門外科医に紹介し、術後の治療には責任を持ってあたっている。甲状腺ホルモン受容体異常症(甲状腺ホルモン不応症)の診断、治療に関する相談を全国より受けており、遺伝子解析も行っている。

下垂体・副腎

 下垂体疾患としてクッシング病、先端巨大症、下垂体機能低下症、副腎疾患としてクッシング症候群、原発性アルドステロン症、副腎偶発腫瘍など、一般に馴染みの少ない疾患について県内随一の質的量的経験を有している。外来での検査を充実し、静脈サンプリングなど各種特殊検査に限局した入院期間の短縮に心掛けている。症例数の比較的多い原発性アルドステロン症については専門外来を開き、病診連携を基軸とした診断・治療を構築している。また、放射線科の協力のもと原発性アルドステロン症に対する選択的副腎静脈サンプリングの施行数は全国的にもトップクラスを誇っている。外科的処置が必要な場合は、脳神経外科・泌尿器科・内分泌外科との緊密な連携により、きめ細やかな治療と経過観察を行っている。

糖尿病・代謝疾患

  1型、2型糖尿病の診断・治療、およびミトコンドリア異常症など特殊なタイプの糖尿病の診断・治療を行っている。特に、患者教育においては2週間の教育プログラムを取り入れ、コメディカル・スタッフと定期的に症例検討会を行って密な連携をとりながら、患者一人一人に則した生活指導を実践している。3~7日間の血糖値を5秒ごとに測定し、日中・夜間の血糖変化を詳細に把握可能な持続血糖モニタリング (CGM) を4台導入しており、CGM を外来通院で行うシステムも整備されている。他院で診療中の患者の CGM 紹介も受け付けている。妊娠糖尿病専門外来も立ち上がり、安心して出産に臨めるように産科と連携して積極的な診療にあたっている。また、脂質異常症に関しても病型分類・診断・治療に力を入れている。

※ 糖尿病患者会半田山友の会」が設立・運営されています。現在外来ブースで会員の募集案内を行っております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

得意とする診断治療

  • 甲状腺疾患全般、甲状腺ホルモン不応症
  • 副甲状腺疾患全般
  • 二次性高血圧症
  • 遺伝子異常にもとづく内分泌疾患
  • クッシング病、クッシング症候群(プレクリニカルクッシング症候群を含む)
  • 先端巨大症
  • 原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、副腎偶発腫瘍
  • 下垂体機能低下症、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、尿崩症、性腺機能低下症(カルマン症候群など)
  • 糖尿病全般、脂質代謝異常

主な対象疾患

  • 甲状腺機能亢進症【バセドウ病など】 (こうじょうせんきのうこうしんしょう)
     甲状腺ホルモンが高くなる疾患の大部分はバセドウ病であるが、ときに破壊性甲状腺炎(無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎)がある。特に無痛性甲状腺炎は痛みが無く、バセドウ病と誤診されやすいので注意を要する。

  • 甲状腺機能低下症【橋本病など】(こうじょうせんきのうていかしょう)
     甲状腺機能低下症の大部分は橋本病であるが、橋本病としては甲状腺機能がまったく正常のものから、高度の機能低下症までさまざまである。

  • 甲状腺腫瘍 (こうじょうせんしゅよう)
     甲状腺腺腫、腺腫様甲状腺腫、甲状腺癌、甲状腺悪性リンパ腫などがある。甲状腺癌と良性腫瘍との鑑別が大切である。甲状腺超音波検査と吸引細胞診が有力な検査である。

  • クッシング病・クッシング症候群
     円形顔貌、中心性肥満などを特徴とし、糖尿病や高血圧、骨粗鬆症を伴う。主に下垂体腫瘍や副腎腫瘍が原因となる。

  • 先端巨大症 (せんたんきょだいしょう)
     手足のサイズが増大し、顔貌の変化(下顎の突出など)を認め、高血圧や糖尿病を伴いやすくなる。主に下垂体腫瘍が原因となる。

  • 原発性アルドステロン症 (げんぱつせいあるどすてろんしょう)
     著しい高血圧が特徴で、高血圧患者の 5 %に存在する。副腎腫瘍が原因の場合が多い。

  • 下垂体機能低下症(かすいたいきのうていかしょう)
     倦怠感、食欲不振が主な症状であり、女性の場合は無月経となりやすい。重症の場合は意識混濁を認める。

  • 1型糖尿病 (1がたとうにょうびょう)
     ほとんどが若年発症で、数週間単位で急性に発症する糖尿病。例外として、緩徐に進行するタイプや、数日という急激に発症するタイプも存在する。肥満や遺伝歴との関連は薄い。何らかの理由によりインスリン分泌細胞が破壊されることが原因であり、インスリンが足りないことにより高血糖に至る。したがってほとんどの症例でインスリン治療が必須となる。

  • 2型糖尿病 (2がたとうにょうびょう)
     主に中高年発症の糖尿病。肥満やメタボリックシンドロームとの関連が多いが、やせ型のものもある。主にインスリン自体の血糖低下作用が弱くなることと、それを凌駕するほどのインスリン分泌ができないことが関連して血糖上昇に至る。最近では高度肥満を伴う若年発症のタイプも増加傾向である。

  • 脂質異常症 (ししついじょうしょう)
     高LDL (悪玉) コレステロール血症、低HDL (善玉) コレステロール血症、高中性脂肪血症などを認める状態を指す。欧米ではサイレントキラー ( 沈黙の暗殺者 ) とも呼ばれ、心筋梗塞・脳卒中を代表とする動脈硬化性疾患の危険因子となる。

施設認定

  • 日本内分泌学会内分泌代謝専門医認定教育施設
  • 日本糖尿病学会教育認定施設
  • 日本甲状腺学会認定専門医施設
  • 日本内科学会認定医制度教育病院