診療科案内

血管外科

科の責任者と概要

竹内 裕也 教授

診療責任者 竹内 裕也 教授

 日本における血管疾患は高齢化と生活習慣の欧米化に伴い、増加傾向にあります。しかしながら、我が国には欧米と異なり血管疾患を専門的に扱う専門医が極端に少ないのが現状です。
 当科では昭和52年の病院開設以来、腹部大血管、末梢血管、リンパ管を中心に診療と治療、研究を行ってきました。これまで積み重ねてきた診療・治療経験と多くの研究結果を礎に、集学的な治療を行うことにより、良好な成績を残してきました。現在、医学博士4名、心臓血管外科専門医3名、脈管専門医5名、腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医3名、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術指導医4名が在籍しており、専門性の高い診療を行っております。また常に最新の治療方法の導入や、他科や地域医療機関との緊密な連携をとりながら、患者さんの健康を第一に考えた医療を提供していきたいと考えております。

診断・検査・治療について

 毎週火曜日が外来診察日で、紹介受診、初診、再診を受付けております。外来でのエコーや四肢血圧脈波測定などの非侵襲的な検査から、入院後に行う血管造影検査まで当科スタッフが担当します。治療におきましては、当科の長年の治療経験を生かした定型的な手術治療から薬剤を用いた保存的治療まで広く対応しており、安全かつ正確な手技で良好な治療成績をあげています。最近ではより侵襲の少ない治療を目指し、胸部および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術を多数例経験しております。閉塞性動脈硬化症に対しては、従来のバイパス手術に加え、バルーン拡張術やステント留置術などの血管内治療にも積極的に取り組んでいます。最近では足部の潰瘍や壊死といった、重症虚血肢に対する、自家静脈を使用したdistal bypassが増加しており、血管内治療とのhybrid治療にも対応しています。また静脈疾患としては、薬物治療に加え、静脈血栓症に対するカテーテル血栓溶解療法や下大静脈フィルターの挿入まで幅広く行っております。静脈瘤に対しては、従来のストリッピング手術に加え、昨年保険適応となったレーザー治療も導入し、外来での硬化療法も行い、患者さんの状態にあった治療法を選択しております。''''また従来診断が困難であった、リンパ浮腫ならびにリンパ機能不全については、当科にて新しい診断方法を世界に先駆けて開発し、脈管検査室において専門のスタッフが検査を行うことにより、診断・治療に役立てています。



〔得意とする診断治療〕

  • 胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療
  • 閉塞性動脈硬化症に対するバイパス手術ならびに血管内治療
  • 静脈血栓塞栓症に対するカテーテル治療や薬物治療
  • 下肢静脈瘤に対するストリッピング手術並びにレーザー治療
  • リンパ浮腫、リンパ機能不全の診断
    腹部大動脈瘤ステントグラフト治療のシェーマ

腹部大動脈瘤ステントグラフト治療のシェーマ1 腹部大動脈瘤ステントグラフト治療のシェーマ2

主な対象疾患

  1. 胸部・腹部大動脈瘤(きょうぶ・ふくぶだいどうみゃくりゅう)
  2. 閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃうこうかしょう)
  3. バージャー病 (ばーじゃーびょう)
  4. 急性動脈閉塞(きゅうせいどうみゃくへいそく)
  5. レイノー症候群 (れいのーしょうこうぐん)
  6. 下肢静脈瘤・血栓性静脈炎
    (かしじょうみゃくりゅう・けっせんせいじょうみゃくえん)
  7. 深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)
  8. 糖尿病性末梢循環障害
    (とうにょうびょうせいまっしょうじゅんかんしょうがい)
  9. 慢性腎不全に対する内シャント造設
    (まんせいじんふぜんにたいするないしゃんとぞうせつ)
  10. リンパ浮腫 (りんぱふしゅ)

施設認定

  • 臨床研修指定病院
  • 日本外科学会専門医制度修練施設
  • 日本心臓血管外科学会専門医認定機構基幹施設
  • 日本脈管学会認定研修指定施設
  • ステントグラフト実施基準管理委員会認定胸部大動脈瘤ステントグラフト・腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設
  • 血管内レーザー焼灼術実施・管理委員会認定下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術実施施設
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施施設