浜松医科大学 NEWSLETTER 2025.10(Vol.52 No.1)
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7 NEWSLETTER副学長(病院担当)竹内 裕也副学長(教育担当)岩下 寿秀副学長(情報・広報担当)前田 達哉副学長(研究担当)尾内 康臣 2025年4月より浜松医科大学副学長(病院担当)、医学部附属病院長を拝命いたしました。私は消化器外科医で、2020年から医学部附属病院副病院長として医療安全や感染対策に取り組んでまいりました。本院には「地域と世界への貢献」「患者と職員を大切にする」「社会を先導する人材育成」の三つの使命があると考え、患者中心の医療、職場環境の改善、先端医療と研究の推進、地域連携、経営基盤強化を目標に掲げています。今年度から病院執行部は新体制となり、ロボット支援手術やAI診断のような先進的な医療や総合診療科の新設を進めるとともに、浜松医療センターとの連携や静岡県内の医師不足地域への支援も強化いたします。近年、病院運営を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、幸い本院はコロナ禍以降、外来・入院患者数や手術件数が大幅に増加しております。地域の皆様には日頃から多大なご支援をいただいておりますことに心より感謝申し上げます。これからも高度な医療の提供と人材育成を通じて地域への貢献をさらに進めてまいりますので、何卒ご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。本年4月より、副学長(教育担当)、教務委員会委員長、および医学教育推進センター長を拝命いたしました。専門は病理学で、2008年より再生・感染病理学講座を担当しております。このたびは、前任の梅村理事のご指導を仰ぎながら、浜松医科大学における学生教育を担当させていただくこととなりました。教職員の皆様には、日頃より学生教育にご尽力いただいておりますことに、心より感謝申し上げます。さて、現在の当大学の教育における重要な課題の一つとして、2027年度4〜6月に予定されている日本医学教育機構による「医学教育分野別評価」(7年ぶり2回目)の受審が挙げられます。これまでにも年次報告書の提出を通じて準備を重ねてまいりましたが、2026年初頭より、受審に向けた本格的な取り組みが始動いたします。さらに、改訂された医学教育モデル・コア・カリキュラムへの対応も課題であり、教育内容の見直しとカリキュラムの再構築が求められています。医学および看護教育は日々進化しており、国内外の先進的な取り組みを積極的に取り入れながら、教務委員会および医学教育推進センターとも緊密に連携し、教育の質の一層の向上を目指してまいります。今後とも、皆様の変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。本年4月より副学長(情報・広報担当)を拝命いたしました。併せて情報基盤センター長と附属図書館長も兼務いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。AI(人工知能)の急速な発展と普及に象徴されるように、情報技術は想像を超える速さで社会や暮らしを変えつつあります。本学においても、こうした技術を積極的に取り入れることで、教育・研究・診療のさらなる効率化と新たな価値創出が期待されています。一方で、学術情報や個人情報の保護も重要性を増しています。情報基盤センターでは、利便性と安全性の両立を図りながら、学内の情報インフラの整備・運用に努めてまいります。附属図書館では、学術情報の収集・提供に加え、学生の多様な学びを支える環境づくりにも力を入れております。電子ジャーナルの購読費や、オープンアクセス化に伴う出版費用の高騰といった課題にも、引き続き改善と最適化に取り組んでまいります。広報活動では、大学や附属病院の成果、学生・教職員の活躍、地域・国際連携の取り組みなどを正確かつ魅力的に発信し、学内外のステークホルダーとの信頼関係の一層の強化を目指します。新たな情報手段も柔軟に取り入れ、戦略的な情報発信を推進してまいります。いずれの活動におきましても、皆様のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。今年度から研究担当の副学長を拝命いたしました。大学の司令塔である学長や企画戦略・研究担当の理事をお支えし、実質的に大学の研究面の活性化を前線で采配する役に当ります。これまで主宰していた光医学総合研究所の一講座(生体機能イメージング分野)から、今年度その研究所の所長も拝命しましたので、研究所全体を活性化する使命も増えました。これからの大学研究はその特徴・強みを示すことがますます求められます。光技術は医学研究に不可欠な技術で本学が誇れる大きな武器ですが、光技術だけではなく、遺伝子や分子研究などにも強みを持っています。研究担当副学長の責務の一つは、その強みをさらに拡大することだと思っています。講座ファーストから大学ファーストの視点拡大の必要性が待ったなしで降ってきた感じです。これまでの研究担当副学長の先達のご心労はいかばかりだったかと日々痛感しています。しかし、視点が変わると見える世界が変わります。臨機応変型の性格も幸いし、今後は本学の将来を担う若手研究者を重点的に支援しながら、与えられた使命を全うしたいと思います。大学時代に熱を入れたラグビーの精神One for all, all for oneはまさに研究力の極みを目指そうという合言葉にぴったりです。皆さまと共に。よろしくお願い申し上げます。

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