●過ごす地は変わらないけれど ··············································· 30卒業生は今海のむこうで大学ニュース表紙の写真渡邉裕司新学長インタビュー219-20●海外留学体験談〜ハンガリー研究ネットワーク〜··············· 19●ケニアで学んだ医療と文化 ― ISL研修を振り返って········ 2021-28●各種行事 ······································································· 21-22●サークル活動の記録 ·························································· 23●サークル紹介 ······································································· 24●国家試験合格状況 ····························································· 25●第119回医師国家試験大学別合格状況 ···························· 25●令和7年度入学者選抜試験実施状況 ······························ 26●令和6年度卒業生・修了生の進路状況 ······························· 27●留学生の紹介 ····································································· 2829-30●エンジニア視点で最適化する外科手術 ································ 29海 外留学の推進に携わられました。海 外留 学を希望する学生にメッセージはございますか?テーマを深めたりと、さまざまな目的があるとこと」そのものが、とても価値ある経験になります。文化の違いを肌で感じ、「多様性を理解する」ことを自分自身の体験として得られる通じて応援したいと思います。志したきっかけを教えていただけますか?という存在があったことは大きな影響を子どもの頃から病気に対して神経質なところまた、当時は野口英世や北里柴三郎、アルをよく読みました。そうした本からも強い刺激を受け、小学生の頃から自然と「医師になりの世界に憧れスキー部に入部しました。雪の無い静岡県人ですが、急斜面を怖がらないところが評価されアルペンに所属しました。スキーはそれまで数えるほどしか経験は無く、当然のことながら実績を残せず2年で退部しましたが、今でもスキー部の仲間とは交流を続けています。学生時代には、今も何でも話せる友人達に出会い、懐の深い教員の先生方にお世話になり、本当に楽しく充実した日々を過ごすことができました。学生時代は、とても「真面目な学生だった」とは言えませんでした(笑)。ただ、北大時代には退任される先生方の最終講 義だけは必ず出 席していました。どの先生のお話も素晴らしく、強く心に残ることが多かったですね。特に印象に残っているのは、浜松ご出身で北大の呼吸器内科にいらした村尾誠教授の最終講義です。先生は黒板に大きく「真面目」と書かれて、「これは“真にその人の面目を施す”という意味だ。そういう人生を歩みなさい」と語られました。その言葉は今でも私の心に深く刻まれています。私は大学を卒業してすぐに浜松医大に来ましたが、知り合いが一人もいない環境でした。「こんなやつが北大出身?」なんて思われると仲 間にも迷 惑をかけると思い、せめて自分なりに一生懸命やろう、そして面目を施そう――そういう思いでやってきたのを覚えています。本学の最終講義も、学生やさまざまな職種の方が聞いても勉強になる内容ですね。学生だけでなく、医師やさまざまな職種の 方 が 聞 いても学びになる内 容 ばかりです。そこには「人生の教訓」や「こんな道もある」という示唆が込められていて、長年にわたり医師や教員として歩んできた先生方が、その経験を講義という形で伝えてくださる本当に貴重な機会だと思います。だからこそ、出来るだけ多くの皆さんに最終講義を聴講してほしいし、特に学生の皆さんにはぜひ足を運んでほしい。きっと自分の将来を考える上で、大きなヒントや励ましになるはずです。学長は大変な業務ですが、休みの日のリフレッシュ方法や趣味はありますか?休みの日は散歩や旅行などが好きで、よく出かけていましたが、学長になって機会は減りました(笑)。友人に誘われて時々ゴルフをすることも楽しみの一つです。浜名湖ガーデンパークは、花がとてもきれいで景色も素晴らしく、散歩をしていると良い気分転換になるので夫婦でよく出かけます。散歩は普段から好きで、健康維持も兼ねて日課にしています。平日でも多少疲れていても、家に帰ってから夜にウォーキングをするようにしています。歩き始めは疲れていても、後半は次第に疲れが取れてくるような気がします。座右の銘や、大切にしている言葉があったら、教えていただけますか?一つは、先ほども触れた「真面目」、すなわち“真に面目を施す”という言葉です。これは自分の生き方を支える大切な指針になっています。もう一つは「人を尊重すること」です。浜松医大でも、人を育て、人を尊重し、その一人ひとりが互いに生かし合う――そんな組織をつくっていきたいと思っています。ここで働く人たちが「この大 学で仕 事ができてよかった」と誇りを持てるような場にしていくこと、それが私の目標です。受け入れてくれるなど、新しい交流につながっているのも大変うれしいことです。留学について、昨年教育担当理事として海外留学には、語学力を磨いたり、研究思います。それとともに「異国の地で生活するのは、何ものにも代えがたい学びです。留学の時間は、きっと人生を豊かに彩る大切な期間になると思います。若いときにしか得られない交流や印象もあると思いますので、積極的に海外留学にチャレンジしてほしいと思いますし、大学としても海外協定校との連携プログラムの充実や留学助成などを色々な職業の選択肢があった中で、医師を母の兄が医師だったことや、親戚が沼津市で開業医をしていたことなど、身近に医師受けました。ただ、それ以上に自分自身ががあり、「病気を理解するには自分が医師になればいい」と思うようになったのです。ベルト・シュヴァイツァーといった偉人の伝記たい」と考えていたように思います。学生時代の思い出もお聞かせいただけますか?大学では、札幌オリンピックで見た白銀NEWSLETTER
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