19 NEWSLETTER医学部を卒業すると、日本の医師国家試験の受験資格を得ることができるそうで、少なくない数の日 本 人の大 学 生がハンガリーの医 学 部で 学んでいるそうです。残 念ながら今 回の滞在では日本人留学生の方と会う機会はありませんでした。最後にこのような機会を与えていただいたLucia先生をはじめとする関係者の皆様にこの場を借りて感謝いたします。将 来的に精神疾患患者様の脳でどのようなことが起こっているかを明らかにすることをクロメートルで大変小さく、良い状態で組織を電 子 顕 微 鏡 解 析を得 意とするH U N - R E N研 究所のLucia Wittner先生の研究室でというアクシデントに遭遇しました。また、クレアメックスはブダペストの多くのお店では使用私は2025年2月にハンガリー、ブダペストにあるハンガリー研究ネットワーク(HUN-REN)の研究所に、共同研究のためのディスカッションおよび実験の手技を習うために出張しました。本学で新しく建築された光分子解析施設の2階では、脳のシナプスやミトコンドリアなどの超 微 細 構 造を3 次 元で 解 析することで、目的にしています。観察対象の大きさは数マイ固定・染色する必要があります。そこで脳の実験の手技を習得してきました。ブダペストの空港から市内へはバスで約40分程度で、今回は研究室から電車で1駅隣のマンションに約3週間滞在しました。行きの羽田空港で現地通貨のフォリントに交換しようと思っていたのですが、空港に着いたのが夜だったため、交換所でフォリントが売り切れるジットカードで買い物できるから大丈夫だろうと思っていたのですが、メインで使っているできず焦りました。念の為持っていったVISAカードで事なきを得ましたが、やはり海外旅行では不足の事態に備えたバックアップが大事だなと痛感しました。着いた翌日から実験を開始しました。一度実験を始めると4日連続で実験が続きます。限られた滞在日数を無駄にしないため、できるだけ実験の予定を詰めました。Lucia先生には、遅くまで実験を教えていただくだけでなく、滞 在 中 の 細かい 点にまで 色々気を遣っていただき大変感謝しております。また、ラボの方にも大 変よくしてもらいました。私の研 究内容についてもラボメンバーの前で発表させていただき、充実したディスカッションを行うことができました。現地ではハンガリー語が使 わ れているので す が 、英 語 やドイツ語 (本学に着任前はドイツに留学していた) との親和性はあまりないようで、市内での案内板やスーパーでは困りました。ラボにはエジプトやインド出 身 の 方もおり、英 語で 会 話していました。実験の都合上週末も夜遅くまで実験していた た め 、市 内を 観 光 する 時 間 は あまりなかったのですが、隙間時間を見つけて国会議 事 堂 やドナウ川を探 索することができました。また、ラボの方が歓迎会を開いてくださり、伝統的なハンガリーの料理を振る舞ってくれました。Farewell partyではブダペストの美味しいケーキ屋さんのスイーツを差し入れしたのですが、とても喜んでくださいました。ちなみに、ハンガリーの一部の国立大学のyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyynnnnngggggaaaarrrr▲ ラボメンバーとのFarewell partyの様子 (筆者:中央)▲ HUN-RENの研究施設▲ 夜のドナウ川H uHH uH uH uu海外留学体験談〜ハンガリー研究ネットワーク〜 器官組織解剖学講座 助教若山 勇紀海 む
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