18休日は、子どもの関心に合わせて出かける強みは協働と実行力他職種や地域の関係者と信頼関係を強みです。実臨床の中で得られる気づきや課題を共有し、現場の方々と対話を重ねながら、切にしています。NEWSLETTER山口 智也リハビリテーション部 主任理学療法士私の研究は、透析導入初期にみられる身体機能の低下が、その後の健康状態や生活機能にどのように影響するかを明らかにし、患者さんがより良い生活を維持できる支援体制の構築を目指すものです。国内の透析患者数は約35万人にのぼり、とくに高齢化が進む中、透析導入を契機に歩行能力や筋力が急速に低下し、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。こうした身体機能の低下は、活動量の減少や再入院リスクの増大、さらには予後の悪化にもつながることが懸念されています。このような課題に対して、私たちは透析導入を目的として入院した患者さんの身体機能を入院中に評価し、退院後の経過を把握する研究を実施しています。浜松市を中心とした透析施設と連携し、導入後の予後把握を目的としたフォローアップを行い、地域の実情に即したデータ蓄積に取り組んでいます。一部の施設とは、勉強会の開催や日常的な相談対応を通じて、臨床現場の課題や支援ニーズについても継続的に意見交換を行っています。これにより、患者さん一人ひとりの多様な背景や現場で直面する困難を踏まえた、実践可能な支援の在り方を検討することが可能になります。今後は、これらの成果をもとに、生活機能の維持向上にとどまらず、患者さんが自分らしく暮らし続けられるような生活の質向上に資する支援モデルの構築を目指しています。透析施設においてリハビリテーションに積極的に関わる理学療法士はまだ限られているため、理学療法士として、身体機能と生活のつながりに着目しながら、医療現場と地域との橋渡し役としての役割を果たせるよう、日々の実践と研究の両面から取り組んでいます。休日は家族とことが増え、家族で出かけるのが最近の楽しみです。築きながら、共に考え、支援の形を柔軟に整えていく協働の姿勢と実行力が自分のより良い支援を模索より良い支援のあり方を模索する姿勢を大私の研究研究室を出ると・・・透析導入後の暮らしをより良くするためにできる支援のかたちを探る 研究者紹介〜
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