浜松医科大学 NEWSLETTER 2022.10(Vol.49 No.1)
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NEWSLETTER適度な距離を保った現地開催Case Presentation Award 最優秀演題スタッフでの記念撮影(撮影時のみマスクを外しました)先進ロボット手術開発学講座(寄附講座) 特任准教授本山 大輔第一外科診療科群 病院教授船井 和仁関西胸部外科学会は昭和23(1948)年2月に結核外科談話会として発足し、親学会である日本胸部外科学会(昭和23年11月3日に胸部外科研究会第1回会合)よりも歴史の古い学会ですが、現在は5つある日本胸部学会地方会の一つとして年1回開催されています。日本胸部外科学会と同様に分野別会長制度が採られ、心臓血管外科分野を椎谷教授が、食道分野を外科令和4(2022)年4月1日付で先進ロボット手術開発学講座の特任准教授を拝命致しました。私は本学出身で、平成14(2002)年の卒業後に泌尿器科学講座へ入局し、平成25(2013)年からは主に泌尿器画像解析およびロボット支援手術に携わらせて頂きました。その中でも特に平成28(2016)年4月に新規保険術式として開始されたロボット支援下腎部分切除術におきましては、泌尿器科学講座教授である三宅秀明先生のご指導のもとその立ち上げから参画させて頂き、黎明期から成熟期に至るまで安全性を重視した持続的な手術成績向上を常に命題として、執刀医としてだけではなく、手術学第二講座の竹内教授が、呼吸器外科分野を船井が担当しました。テーマを「ア・カ・ル・イ・ミ・ラ・イ」とし、Case Presentation Awardや若手企画シンポジウムなど若手の登竜門としての役割を最大限生かしたプログラム編成としました。最終的に383題の演題が集まり、想定を大きく超える630名の参加者により盛会となりました。やはり現地開催ならではの白熱したディスカッションはウェブ学会では味わえない学会の醍醐味だと再認識しました。現地開催によるCOVID-19の感染も起こらず、ご参加・ご支援いただきました皆様に心から感謝申し上げます。支援事業および各種因子解析を含めた多角的な観点から参与させて頂きました。この度、浜松市の寄附講座として開講しました本講座は、ロボット支援手術における術者育成、高難度手術普及および新規技術開発を通じてその成果を市民へ直接還元することを主眼としております。今年度は特に国産初の手術支援ロボットであるhinotoriを用いた先駆的術式が本学で複数展開されていることもありますので、皆様におかれましては引き続きご指導ご鞭撻を頂ければ幸いです。令和4(2022)年1月1日〜7月31日8第65回関西胸部外科学会学術集会〜アカルイミライ〜令和4(2022)年6月17日、18日にアクトシティ浜松コングレスセンターにおいて、第65回関西胸部外科学会学術集会を椎谷紀彦統括会長のもと開催致しました。COVID-19の感染状況によっては完全ウェブ開催への切り替えも視野に入れながら準備を進めましたが、運良く第6波が収束したタイミングで3年ぶりに現地で開催することが出来ました。主催学会

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