浜松医科大学 NEWSLETTER 2022.10(Vol.49 No.1)
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7NEWSLETTER次世代創造医工情報教育センター 准教授齊藤 岳児輸血・細胞治療部 准教授小野 孝明卒後教育センター 特任准教授大橋 温産婦人科家庭医療学講座(寄附講座) 特任准教授平井 久也令和4(2022)年4月1日付で、発足したばかりの次世代創造医工情報教育センター准教授を拝命いたしました。私は転勤族の両親の元に生まれ、小学校は東京→埼玉→名古屋、中学校/高校は名古屋→埼玉と経て大学から静岡県に来ております。平成10(1998)年に本学を卒業後は、静岡県内病院(浜松労災病院・菊川市立病院・浜松医科大学)・アメリカ留学(Cedars-Sinaiメディカルセンター)を通して循環器内科医+救急医として臨床・研究・教育をしてきました。メインの医師としての業務をしっかりやってきたつもりですが、もともと周りの人があまりやらないアウトサイダー的な仕事?もして令和4(2022)年4月1日付で輸血・細胞治療部准教授を拝命いたしました。私は平成9(1997)年に本学を卒業後、第三内科(血液内科)に入局しました。その後は、聖隷浜松病院や名古屋第二赤十字病院に勤務し、特に同種造血幹細胞移植の研鑽を積みました。平成18(2006)年から本学に勤務し、移植医療の整備に積極的に携わってきました。また、平成28(2016)年から令和3(2021)年は血液内科診療科長として血液内科の運営に取り組んでまいりました。私は、輸血と細胞治療分野に分けて目標を掲げています。輸血分野においては自己血輸血も含めた輸血療法の安全性を確保して適正使用を推進するととも令和4(2022)年4月1日付で卒後教育センター特任准教授を拝命致しました。私は平成8(1996)年に本学卒業後、本学医学部附属病院第一内科に入局し、全人的医療への憧れから腎臓内科を専攻しました。臨床医として働く中で、慢性腎臓病(CKD)の最終的な共通経路の腎臓の線維化や、腎臓障害や高血圧の原因の腎臓内レニン-アンジオテンシン系の機序を解明し、国民病のCKDと腎代替療法(透析・腎移植)を減らしたいと考え、本学大学院を経て平成19(2007)年に米国Tulane大学に研究留学しました。令和4(2022)年4月1日付で産婦人科家庭医療学講座特任准教授を拝命いたしました。私は平成13(2001)年に本学を卒業、産婦人科学講座に入局し、産婦人科医としての研修を行った後、本学大学院にて主に妊産婦の血液凝固に関連する研究を行いました。学位取得後の平成23(2011)年より浜松医療センターへ赴任し産婦人科診療に従事し、今回11年ぶりの大学赴任となります。産婦人科家庭医療学講座は静岡県中東遠地域の3市1町と本学からなる「静岡家庭医養成協議会」の支おり、よく「何をしてるの?」と思われておりました。これまでの専門は、血流・心肺蘇生・ドローンなどです。 当センターでは、医学部のメンタリティーを残しながら、冒険心を忘れず失敗を恐れないアントレプレナーシップを教育・実践し、データサイエンスを含めた時代を先取りするモノ・コトをプロデュースしていきたいと思っています。これまでの枠に捕らわれない「越境する医学」を目指していきます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。に、輸血製剤を使用する科のニーズに応えるために基盤整備を進めていきたいと思っています。一方、細胞治療分野では、悪性リンパ腫等の血液悪性腫瘍に対する最新のがん免疫療法であるキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)療法の推進が目標です。当院はCAR-T細胞療法が実施可能な数少ない施設であるため、治療を必要とする患者さんのニーズに応えられるよう努力していきたいと思っています。今後も現場スタッフの方々にご指導を仰ぎながら、当院の輸血・細胞治療の発展に尽力してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。平成23(2011)年に帰局後、臨床と研究に邁進しておりましたが、宮嶋裕明前教授から、新専門医制度開始のため卒後教育センターへの赴任を勧めて頂きました。私は医学教育にも興味を持っていましたので、平成28(2016)年に同センターに異動し、現在に至ります。卒後教育センターは、医師として歩き始める研修医、専門分野の修練を始める専攻医を指導し、彼らの成長過程を共有出来る大変重要で、やりがいのある仕事です。若手医師が当院で楽しく充実した研修が出来るよう尽力していきます。今後とも御指導、御鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。援を受け開設されている寄附講座で、家庭医(総合診療医)を目指す研修医が産婦人科、女性診療科の専門研修を行う際のサポートを目的としています。医師の偏在、不足が叫ばれる近年において、患者を包括的に診療できる家庭医の重要性が増している一方で、女性診療科における診療の質を担保することも求められており、その両立のために産婦人科専門医として長く臨床に携わってきた経験が生かせればと考えております。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。【専門分野】産婦人科学

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