浜松医科大学 NEWSLETTER 2022.10(Vol.49 No.1)
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NEWSLETTER基礎看護学講座(健康科学)教授秋田 天平光尖端医学教育研究センターフォトニクス医学研究部(生体計測工学研究室)教授大川 晋平光尖端医学教育研究センターフォトニクス医学研究部(光神経解剖学研究室)教授山岸 覚小児科学講座 准教授石川 貴充【専門分野】病態生理学、神経生理学 令和4(2022)年1月1日付で基礎看護学講座・健康科学領域の教授を拝命致しました。 私は平成8(1996)年佐賀医科大学卒で、卒後直ちに名古屋大学大学院医学系研究科に入学し、研究者を目指しました。その後、日本学術振興会特別研究員、岡崎市の自然科学研究機構・生理学研究所、そして平成24(2012)年11月より本学神経生理学講座に准教授として着任し、9年程経って今回異動のご縁を頂きました。研究はこれまで一貫して、神経・グリア細胞上の様々な種類のイオンチャネルの機能連携機構とその破綻による病態について、主に電気生理学的手法と令和4(2022)年1月1日付で光尖端医学教育研究センター・フォトニクス医学研究部の教授を拝命いたしました。私は平成18(2006)年に慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了、博士(工学)を取得した後に電気通信大学知能機械工学科助教、防衛医科大学校医用工学講座助教および学内講師を務めてまいりました。学位取得後からは一貫して光を用いた生体イメージング・計測技術の、特に光を用いた生体トモグラフィ技術の研究に従事しております。工学の視点から光を用いて医学医療に貢献することを目指していた身にとって、光の医学・医療応用の可能性令和4(2022)年7月1日付で光尖端医学教育研究センター・フォトニクス医学研究部の教授を拝命しました。出身は大阪で、小学校から大学、大学院、ポスドクまでずっと大阪で過ごしました(大阪大学理学研究科博士課程卒業)。半年間ほど千葉大学で助手を勤めた後、平成16(2004)年からミュンヘンMax-Planck研究所へポスドクとして留学し、6年半研鑽を積みました。平成22(2010)年に本学の器官組織解剖学(当時神経機能解剖学)講座の助教として赴任し、平成29(2017)年から准教授を勤めて参りました。音楽の街、浜松に来て早10年以上経ちますが、土地柄・人柄にすっかり魅了され、令和4(2022)年6月1日付で小児科学講座准教授を拝命致しました。私は浜松市出身で、平成9(1997)年に旭川医科大学を卒業後、本学小児科学講座に入局致しました。平成14(2002)年から静岡県立こども病院循環器科で小児循環器領域の研修を行い、平成16(2004)年に帰局しました。その後平成21(2009)年より本学医学部附属病院周産母子センター助教、平成28(2016)年より同講師を拝命し診療・教育・医局運営に取り組んで参りました。研究に関しては「川崎病に関する臨床研究」「胎児・新生児の循環動態に関する研究」を基軸として取り組んでおります。ライブセルイメージング技術を駆使して研究を進めて参りました。医学科での生理学教育とは異なり、看護学科では病気全般の基礎知識をお教えする役を仰せつかっておりますが、私はこれまで研究の傍ら、事業所・学校での健康診断及び人間ドックでの診療業務に長年従事しており、数多くの保健師さんとも仕事を共にして参りました。従って、本学ではほぼ全ての看護学生方が保健師の資格も取得されるということで、私の経験が活かせるように感じております。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。を信じ、光医工学を強力に推進していらっしゃる浜松医科大学の先生方の一員に加えていただいたことは大変光栄であるとともに、緊張して足がすくむ様な気持ちもあります。一方で、物理と数学、医学の交差点から見える医用生体光イメージングをはじめとした光医工学の風景は私にとってとても魅力的で面白いものです。その面白さを浜松の研究者・学生の皆様と共有し、交差点から先の道を、険しい道のりかもしれませんが、一緒に歩んで、新しい景色を目指して楽しんでいきたいと存じます。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。とても楽しく過ごしています。趣味は大学から始めたクラシックギターと、40歳過ぎてから始めたピアノです。これまで主に神経系の研究に従事し、「神経軸索ガイダンス分子」をテーマにしながら発生過程における神経細胞移動や神経新生、脊髄損傷や脳梗塞の研究に従事して参りました。今後はこれらの経験を活かしながら、新しいことにも挑戦したいと思っており、自閉症や認知症などの脳とこころの疾患解明にも取り組みたいと思っております。また、長期留学経験を活かし、本学の国際化にも尽力したいと思っております。皆様のご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い致します。帰局時の当科は常勤医の不足から様々な課題がありましたが地道な取り組みによってスタッフ数は倍増し、それぞれが高いアクティビティをもって業務に取り組んでいる現在はそれらの課題は概ね解消され、高いレベルの医療や研究成果を広く提供することがルーチンのミッションとなっております。県庁所在地にも大都市圏にも属さない都市の中で最も人口が多く、かつ健康寿命が日本一の政令指定都市という希有で魅力的な街「浜松」から、小児医療の面で多くのことを発信できるよう邁進して参りたいと思います。6

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