浜松医科大学 NEWSLETTER 2022.3 (Vol.48 No.2)
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1NEWSLETTER新たな時代に挑戦する看護学科新たな時代に挑戦する看護学科56●新たな時代に挑戦する看護学科●消化管に沈着した薬剤をナノスーツ元素分析法で正確/簡便に診断●不整脈のはなし−心臓の不協和音−11-1313-16●第15回日本臨床栄養代謝学会中部支部学術集会(WEB開催)●日本医療秘書実務学会第12回全国大会●第45回日本女性栄養・代謝学会学術集会ならびに 第10回日本DOHaD学会学術集会の合同開催を主催して●第32回日本リウマチ学会中部支部総会・学術集会〜 Make the Patient Happy〜●第28回日本輸血・細胞治療学会秋季シンポジウム●第39回日本麻酔・集中治療テクノロジー学会●第24回日本医療ガス学会学術大会・総会●第48回日本脳科学会15-16What’s Newトピックス現在本学は教学改革を鋭意進めていますが、令和3(2021)年3月号のニュースレターでは、医学科の学部教育改革についてお知らせしました。看護学科においても開設後25年以上が経過し、地域社会の看護の質向上にさらに大きな役割を果たすため看護教育改革を行っています。今号のニュースレターでは、看護学科のカリキュラム改革、大学院修士課程、博士課程の新たな教育体制について紹介します。さて、本学医学部看護学科は、平成7(1995)年4月に県内で2校目の看護系大学として設置されました。「生命の尊厳を尊重する倫理観と豊かな人間性、科学的知識に裏付けられた看護実践能力をもつ看護専門職の育成を目指す」ことを教育目標に掲げ、令和3年3月までに1,563名の看護学士をもつ看護職者を養成してきました。卒業生は県内での就職が多く、保健・医療・福祉それぞれの実践の場で、多くの者がリーダーとして活躍しています。大学院教育は、平成11(1999)年4月、1期生が卒業する年度に大学院医学系研究科看護学専攻修士課程が設置されました。平成20(2008)年度には、専門看護師 (certified nurse specialist:CNS)教育課程に対応した高度実践看護コースを設け、クリティカルケア(急性・重症患者看護)専門看護師コースとして教育を開始しました。平成27(2015)年度には助産師養成コースが設置され、大学院修士課程は、修士論文コース、高度実践看護コース、助産師養成コースの3つを擁することとなりました。課程修了者は、病院管理者、専門看護師、助産師、教育者・研究者等として活躍しています。このように、本学看護学科はこれまでも、地域医療、看護に多大な貢献を行ってきましたが、さらに指定規則一部改正への対応や大学を取り巻く社会状況の変化、社会のニーズに応えるため、令和4(2022)年度入学生から更なる能力向上に向けた看護学科カリキュラム改正を行います。大学院修士課程(博士前期課程)では、令和3年度に老年看護学の高度実践看護コースを開始しましたが、令和4年度には精神看護学の高度実践看護コースの教育を開始します。附属病院看護部との連携を強化するとともに、社会で求められる実践的な能力を備えた高度実践看護コースを充実させていきます。また、地域と連携して人々の生活を支え、医療の高度化・複雑化に対応した看護を提供すると共に、既存の考えにとらわれずに新しい発想で解決にあたることができる従来にない能力を身に付けたリーダーを養成する目的で、本学では新たに大学院看護学専攻博士課程(博士後期課程)を設置し、令和4年4月から入学者を迎えます。複雑で高度な医療・看護を担う専門性の高い看護師の育成及び保健、福祉も含めた多様性に富む医療人の育成は、地域における医療・看護の質を高めることに繋がります。これは、本学の建学の理念にある優れた医療人の育成を実践するものであり、また患者第一の医療・看護を実践することになるものと考えています。さらには独創的な研究を生み出す環境が整うことで、今後の他分野との連携など、新たな可能性が生まれてくることを期待しています。教職員、学生のみならず、患者さん、関連官庁、地域社会、行政など全ての本学に関係する皆様に広くご意見を頂きつつ、未来のあるべき看護教育の姿を求めていきたいものと思っています。新たな時代に挑戦する看護学科に、変わらぬご協力とご支援をお願い申し上げます。1-47-10令和4年3月  浜松医科大学長目次トピックス研究最前線公開講座ズームイン退職によせて新任職員の紹介主催学会・シンポジウム寄稿●角膜移植とアイバンク今野 弘之

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