浜松医科大学 NEWSLETTER 2022.3 (Vol.48 No.2)
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NEWSLETTER 令和3(2021)年12月1日付で内科学第一講座准教授を拝命致しました。私は本学を平成7(1995)年に卒業し、第一内科に入局しました。臨床の研鑽を積み、腎臓内科を専攻し平成11(1999)年に大学院に戻り、急性腎障害の研究に従事しました。平成15(2003)年に米国国立衛生研究所(NIH)に留学し最先端の急性腎障害研究を目のあたりにし、研究に対する志を持つようになりました。平成18(2006)年に帰局後は当院救急部に1年半出向し、平成28(2016)年より第一内科講師、腎臓内科診療科長として、宮嶋裕明前教授のご指導のもと第一 令和3(2021)年10月1日付で外科学第二講座准教授を拝命いたしました。私は三島市出身で、平成10(1998)年に筑波大学医学専門学群を卒業後、本学外科学第二講座に入局いたしました。平成19(2007)年に本学大学院を卒業した後、米国マサチューセッツ総合病院(MGH)に留学し、平成21(2009)年の帰国後は本学医学部附属病院にて勤務しております。専門は上部消化管外科で、主に食道癌、胃癌、消化管間質腫瘍(GIST)などに対する外科治療および薬物治療を行っております。手術は開胸開腹手術、胸腔鏡や腹腔鏡、ロボット支援下の低侵襲手術に加え、消化器内科の先生方と腹腔 令和3(2021)年10月1日付でバイオフォトニクスイノベーション寄附研究室の特任准教授を拝命いたしました。 私は浜松ホトニクス(株)中央研究所の所属でもあり、本職と兼任させていただいております。浜松市の出身で、広島大学卒業後に浜松ホトニクスに入社、PET(Positron Emission Tomography)の開発に従事してきたエンジニアです。開発当初はコンピュータのパワーも貧弱でしたので、社内で設計した高速演算アレイプロセッサにアセンブラ言語で画像再構成プログラムを作成、手作り感満載の浜ホトPETとともに30年内科の医局運営に取り組んでまいりました。 私が深く携わってきた「急性腎障害の研究」と「慢性腎臓病の臨床」にご指導とご支援を頂いた多くの偉大な先輩方と、切磋琢磨しあってきた同僚及び後輩達にこの場をお借りして感謝申し上げます。引き続き杉本健教授にご指導頂きながら、新たな第一内科の発展に尽力していきます。 今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。鏡内視鏡合同手術(LECS)も行っております。また、当科では多くの多機関共同臨床試験にも参加しております。基礎研究に関しては、大学院時代以来のテーマである消化器悪性腫瘍の悪性化・転移機構の解明に加え、近年は新規循環腫瘍細胞(CTC)検出技術の開発を浜松ホトニクス株式会社と共同で行っております。今後も本学の外科医療の進歩・発展、若手外科医の育成、基礎研究、産学連携事業の推進に尽力して参ります。今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。以上研究畑を歩んできました。その自作PETにて、本学の多くの先生と共同研究をさせていただいています。最近では、頭部を固定しない自由な状態でも計測できる体動補正機能付き頭部用PETの開発リーダーとして、薬事申請に奮闘中です。本研究室は浜松ホトニクスの寄附研究室となります。30年にわたる寄附研究室を通じて、現場の先生方に色々とご指導を仰ぎながら、光を通して医療への貢献を行えたらと考えます。今後とも、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。内科学第一講座 准教授安田 日出夫外科学第二講座 准教授菊池 寛利光尖端医学教育研究センターフォトニクス医学研究部バイオフォトニクスイノベーション寄附研究室 特任准教授吉川 悦次12

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