浜松医科大学 NEWSLETTER 2022.3 (Vol.48 No.2)
10/28

9NEWSLETTERg Staff ―退職によせて― Messages from Outgoing Staff ― 昭和57(1982)年4月第三内科(循環器・血液・免疫)と麻酔科の東7階病棟に新人看護婦8名で入職しました。看護師・医師も若く、不安の中「大変だけど患者さんのためやろう。」を合言葉にアイデアを出し合い、必死に働いていました。その後、小児科・第一外科・整形外科・精神科と異動し、様々なことを学ばせていただきました。平成21(2009)年11月新棟移転前、看護師長に昇格となり、7階東病棟と8階東病棟に分れる前の旧棟では一時80名近い看護師達と過ごした1ヶ月は緊張と不安な中でも楽しい思い出です。令和2(2020)年4月に外来に異動となり、来院患者さんを目の当たりにし地域で療養する患者さんの治療や暮らしを支える役割を担っていると実感しました。新型コロナウイルス感染症の対策に追われていますが、今年度は先端医療センターの放射線科外来の移転に関わらせていただきました。個人的には、第一外科の配属中に父親を看取りました。闘病中は家族共々大変でしたが、終末期の外泊や孫達に合わせた時の父の笑顔を24年経ても思い出し、浜松医科大学に就職して良かったと思います。当院に就職してから、多くの方との出会い、ご指導いただいた事に深く感謝しております。 私は、TDLが開園した昭和58(1983)年に看護師となり共に成長してまいりました?。年々進歩を遂げるTDLに行くまでのワクワク感と帰ってもすぐに行きたくなる感情になぜだろうと思いました。TDLには隅々まで手を抜かない環境整備、ゲストを楽しませようとするキャストの一致団結した心意気と生き生きとした笑顔、整えられた身だしなみ、あふれでる接遇力がありました。師長になってから、これは絶対に病棟運営にも共通するものと思いやってまいりました。入院生活にワクワク感とまた来たいと思うリピート感はないと思いますがゲストを患者さん、キャストをスタッフに置き換えればまずは身だしなみを整えること、隅々まで行き届いた環境整備、愛ある看護計画で繋ぐケア、つらい経験も良い思い出に変えることのできる接遇力、生き生きとした笑顔をスタッフが患者さんに届けられるよう労働環境を整えることを意識して努めてまいりました。患者さんのご家族から「もし自分が入院するならこの病棟がいい」と言っていただけたときは小さくガッツポーズしました。節目の年を迎えお世話になった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。 浜松医科大学に入職して38年、長くもあり短くもありました。 新人の頃は、毎朝なが〜い申し送りが終わると、看護師みんなで病室の環境整備にまわりました。「おはようございまーす!」と病室に入ると「いつもあんたは元気だね、こっちも元気になるよ」と患者さんからも元気な声。窓を開けて空気の入れ換え、小さいほうきでベッド上をはらい、シーツをピーンとはり、我ながら上出来!すると患者さんからの「ありがとう」の言葉。さあがんばろうという気持ちで1日が始まり、日々患者さんに支えられてきたなと感じます。 平成15(2003)年に看護師長になり、外来から病棟へ異動し、毎日めまぐるしく、日々その日を過ごすだけでやっとのこともありました。そんな中も患者さんから元気をもらい、がんばってこれたなと思います。平成26(2014)年からはIV育成チーム(現在は静脈注射認定会)で安全・感染対策を重視した静脈注射認定試験に心がけ、スタッフ育成に力を入れました。平成27(2015)年から3年間は県西部看護協会役員となり、「看護の日」イベントの企画実行に携わり、地域看護にかかわる貴重な経験ができました。 多くの方々と出会いがあり、ご指導いただいた皆さまにこころよりお礼を申し上げます。看護部 看護師長川村 多賀子看護部 看護師長土井 雅子看護部 看護師長山田 まち子40年間、ありがとうございました。ディズニーランド(TDL)とともにみなさんに感謝です

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る