教育
助産学専攻科 †
教育活動 †
1.専攻科における教育目的 †
本学専攻科は国際人口開発会議提唱の「生涯にわたる女性の健康と性に関する権利」を基盤とした教育を行う。母子およびその家族や地域の人々に寄り添い、対象のニーズに応え得る高度な診断能力および科学的根拠に基づいた質の高い助産技術と実践能力を身につける。かくして、地域の周産期医療の充実、母子保健の発展に貢献できる人材の育成を目指す。
2.専攻科における教育目標 †
- リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点に立って女性のライフステージ各期の健康課題に対応することができる。
- 人間や環境への思いやりを大切にし、助産師としての責任と自覚を持ち、母子およびその家族や地域の人々と良好な信頼関係を築くことができる。
- 変動する社会のニーズや科学、技術の進歩に対応できる能力と科学的根拠に基づいた質の高い専門的知識・技術および実践能力を身につける。
- 母子保健のニーズを助産師として敏感に捉え、保健・医療・福祉チームとの連携を図り、地域社会に貢献できる能力を身につける。
- 国際化する社会において、異なった文化圏の人々と交流をもち、助産師の援助を必要とするこれらの人々のニーズに対応できる、国際的視点を身につける。
- 助産師としてのアイデンティティを育み、生涯を通して知的好奇心をもって研鑽することができる。
3.平成24年(2012年)度 助産学専攻科カリキュラム †
卒業要件単位は31単位以上
| 区分 | 授業科目名 | 開講時期 | 単位数 | 時間数 | 修了単位数 | ||
| 専門分野 | 授業科目 | 1年 | 必修 | 自由 | |||
| 助産学専攻科 | 基礎助産学 | 助産学概論 | 前期 | 1 | 15 | 7単位 | |
| ヒューマン・セクシュアリティ | 前期 | 1 | 15 | ||||
| 周産期学 I | 前期 | 2 | 30 | ||||
| 周産期学 II | 前期 | 1 | 15 | ||||
| 生殖生命倫理学 | 後期 | 1 | 15 | ||||
| 乳幼児発達論と家族 | 前期 | 1 | 15 | ||||
| 実践助産学 | 助産診断技術学 | 前期 | 2 | 30 | 9単位 | ||
| ME機器と助産診断 | 前期 | 1 | 15 | ||||
| ハイリスク助産学 | 前期 | 1 | 15 | ||||
| 助産診断技術学演習 | 前期 | 1 | 30 | ||||
| 健康教育方法論 | 通年 | 1 | 15 | ||||
| 地域連携母子保健 | 通年 | 1 | 15 | ||||
| 助産管理学 | 前期 | 2 | 30 | ||||
| 助産学実習 | 通年 | 11 | 495 | 13単位 | |||
| 地域連携母子保健実習 | 通年 | 2 | 90 | ||||
| 総合助産学 | 助産学研究 | 通年 | 1 | 15 | |||
| 母子の健康と東洋医学 | 前期 | 1 | 15 | ||||
| 在日外国人と母子保健 | 通年 | 1 | 15 | ||||
| DVと子ども虐待 | 後期 | 1 | 15 | ||||
| 助産学特論 | 後期 | 1 | 15 | ||||
| 合計 | 31 | 3 | 915 | 31単位以上 | |||
実習施設
| 実習科目 | 実習場所 | 単位数 (時間数) |
| 助産学実習 I | 浜松医科大学附属病院 JA静岡厚生連遠州病院 県西部浜松医療センター 磐田市立総合病院 | 3 |
| 助産学実習 II | 浜松医科大学附属病院 JA静岡厚生連遠州病院 県西部浜松医療センター 磐田市立総合病院 聖隷浜松病院 | 4 |
| 助産学実習 III | 浜松医科大学附属病院 JA静岡厚生連遠州病院 県西部浜松医療センター 磐田市立総合病院 聖隷浜松病院 木村産科・婦人科 | 4 |
| 地域連携母子保健実習 | 助産院実習 川渕助産院 和助助産院 くさの助産院 よこさわ助産院 地域連携母子保健実習 いぬかい小児科 河野こども医院 | 2 |
4.授業紹介 †
平成24年(2012年)度 助産学専攻科 授業科目一覧
平成24年度助産学専攻科年間カレンダー (72.0KB)
| 授業科目名 | 単位 (時間) | 概要 | |
| 基礎助産学 | 1単位 (15) | 助産の意義と役割および助産専門職としての責務を学ぶ。 さらに、日本および諸外国における助産の変遷、現状と課題を学び、次世代に向けて何が必要かを考察する。 | |
| 1単位 (15) | 人がその人らしく生きるための性と生殖について、各ライフステージの特徴と課題を学び、それらの課題に対する方策と助産師の役割を考察する。さらに、人間としての尊厳を遺伝学から学ぶ。 | ||
| 2単位 (30) | 妊娠による母体の変化、胎児の成長・発達、分娩経過、産褥期の復古現象や乳汁分泌機能などの妊娠、分娩、産褥の各期における生理の特徴や変化および新生児を理解する。 | ||
| 1単位 (15) | 妊娠期、分娩、産褥および新生児における異常や合併症の病態と診断・治療を学び、治療を必要としている対象者とその家族への支援と助産師の役割を考察する。 | ||
| 1単位 (15) | 性と生殖に関する医療の発達および生殖医療を受ける女性とその家族を理解し、対象者が抱える諸問題を倫理的側面から解決するための基礎的知識と助産師の役割を学ぶ。 | ||
| 1単位 (15) | 乳幼児期の成長・発達の特徴と発達過程を学び、家族との関係が子どもの生涯に影響を及ぼすこと、および子どもの成長における家族の役割を理解し、子育て支援における助産師の役割を学ぶ。 | ||
| 実践助産学 | 2単位 (30) | 妊娠・分娩・産褥・育児期の母子および家族にEvidence-based Health Care を提供するために、母子および家族の身体的・心理的・社会的変化を理解し健康状態を診断し、よりウェルネスな状態に導くための具体的な支援方法(援助技術)について学ぶ。 | |
| 1単位 (15) | 超音波診断装置や分娩監視装置などのME機器の正確な操作技術と診断法を学び、助産師の五感および知識を併用し助産過程(情報収集、アセスメント、計画立案、実施、評価)の展開方法を学ぶ。 | ||
| 1単位 (15) | 妊娠・分娩・産褥・育児期において、ハイリスクの状態にある母子および家族がリスクを受入れ、後悔しない自己決定ができ、主体的に周産期を過ごせるようにするための支援について学ぶ。Health promotionやDevelopmental Careの視点から考察する。 | ||
| 1単位 (30) | 妊娠経過の診断のための援助技術、安全・安楽な分娩のための援助技術、胎外生活適応のための援助技術、退行性変化・進行性変化の診断および促進のための援助技術の演習から、妊娠・分娩・産褥・育児期の母子および家族がより健康な経過をたどるための支援方法を学ぶ。 | ||
| 1単位 (15) | 対象の特徴に合わせた健康維持・増進に向けての自己決定を援助する保健指導や健康教育の意義と方法について学ぶ。 | ||
| 1単位 (15) | 母子および家族や住民が抱えている母子をめぐる健康問題に対応するための健康教育、健康診査および家庭訪問などのサービス活動のあり方と助産師の役割を学ぶ。地域の母子保健を推進するための人と人の繋がりの重要性を理解し、社会資源の活用や保健・医療・福祉機関との連携のあり方を学ぶ。 | ||
| 2単位 (30) | 各施設の運営・管理の基本、周産期医療システム、関係法規・政策を学び、助産業務とマネージメントの基本について理解する。周産期における医療安全の確保と医療事故および災害時の対応について学び、助産師の専門性を発揮して母子や家族の健康を高めるためのマネージメントの在り方、助産師の業務上の義務と責任および助産業務管理について考察する。 | ||
*継続事例含む | 3単位 (135) | 正常な妊娠・分娩・産褥の各期および新生児期にある母子と家族をウェルネスの視点から観察し、診断を行い、助産計画を立案し、助産過程を安全・安楽に実践する。 | |
*継続事例含む | 4単位 (180) | 助産学実習 I で習得した助産援助技術の上に、産婦の妊娠経過に基づいて分娩経過を予測し、安全・安楽な出産に導く基礎的援助技術を実践する。褥婦が産褥期の復古過程を正常に経過し、母親の役割を円滑に取得するための援助技術を学び、実践する。 新生児の胎外生活適応を助けるための基礎的技術、および新生児に起こりやすい異常の早期発見のための援助技術を学び、産婦の夫、家族が新生児を新しい家族の一員として受け入れることができるための支援技術を実践する。 | |
*継続事例含む | 4単位 (180) | 助産学実習 I・IIで習得した助産援助技術の上に、産婦の分娩経過を予測し、安全・安楽な出産へ導くための基礎的援助技術を実践する。褥婦・新生児とその家族を対象に、集団あるいは個別に保健指導を一部実施し、対象に応じた保健指導の技法を学ぶ。 また、NICU実習ではハイリスクにある新生児とその家族への基礎的援助技術および地域との連携を学び、助産師としての役割を考察する。 | |
| *継続事例実習 継続事例の妊娠・分娩・産褥・育児の各期を通した母子の身体的・心理的・社会的変化を理解し、母子および家族を対象とした基礎的援助技術を実践する。さらに、生後1ヶ月までの乳児の成長・発達過程を理解し、健やかな成長・発達に向けての援助技術を実習する。 妊婦およびその家族を対象に、個別に出産準備教育の企画・運営・実施を行い、効果的な健康教育の技法を学ぶ。 | |||
| 2単位 (90) | 助産院実習:地域における助産師の役割とその役割を発揮するための助産院の管理について学ぶ。 A:地域で行われている乳幼児を対象とした健康診査・予防接種・子育て支援の実際を学び、助産師としての役割を考察する。 B:地域における母子保健活動のなかに、自らの興味・関心を追求できる場を見つけ、実習を通して助産観を育む機会とする。 | ||
| 総合助産学 | 1単位 (15) | 助産実践の諸現象を科学的に解明するための研究についての理解を深める。研究課題を定め、想定される研究過程に沿って必要な調査・研究を行い、研究の意義や基本的手法を学ぶ。 | |
| 1単位 (15) | 東洋医学の人体の捉え方と理論を学び、指圧・マッサージ・アロマテラピーなどのリラクゼーションの技法を学ぶ。 | ||
| 1単位 (15) | 諸外国の出産文化や慣習、育児方法、母子保健の現状を学び、在日外国人が、日本という異なった文化の中で、安心して周産期を過ごすことができるための援助について考察する。 | ||
| 1単位 (15) | DVや子ども虐待が急増している現状を社会的背景を踏まえて理解する。家族関係、夫婦関係、友人関係の崩壊を予防し、良好な関係を築くためのサポートのあり方、そこでの助産師の役割を考察する。 | ||
| 1単位 (15) | 多様に変化する社会の動向や母子保健に関するトピックスなどを学び、助産師の立場で何ができるかを考える。 | ||