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図書館報「ひくまの」

No.30

シリーズ・二次資料の使い方:INDEX MEDICUS Part1(情報サービス係)
INDEX MEDICUSは、医学分野において最も有名で広く使われている二次資料です。編集発行はアメリカ国立医学図書館(NLM)で、創刊年は1879年ですが、現在の形態になるまでに誌名、編集の形などが以下に示す通り、たびたび変わっています。

Index mEDICUS(1879-1926)
*1899-1902休刊
発行:アメリカ陸軍軍医学図書館(NLMの前身)
所蔵:Ser.1 1-21(1879)-(1898)
Ser.2 1-18(1903)-(1920)
Ser.3 1-6 (1921)-(1926)

Quartely Cumulative Index to Current Medical Literature(1916-1926)
発行:アメリカ医師会
所蔵:なし

Quartery Cumulaive Index Medicus(1927-1956)
発行:アメリカ医師会
所蔵:1-60(1927)-(1956)

Current List of Medical Literature(941-1956)
発行:アメリカ陸軍軍医学図書館
所蔵:1-36(1941)-(1959)

Index Medicus(1960-現在)
発行:アメリカ国立医学図書館(NLM)
所蔵:1(1960)-現在

*所蔵は本学での所蔵状況を示しています。

現在のような形は1960年からですが、上記資料を使用すれば100年以上も前の文献も検索する事ができます。また、1966年からはデータベース化され、Medineという名称でCD-ROM・Onlineでの検索も可能になりました。
INDEX MEDICUSは、主に主題からと著書名から文献を検索する場合に使用しますが、3~9ヶ月のタイムラグがあります。収録対象は、アメリカを始めとする世界中の医学および関連領域の主な雑誌および3,000誌です。本文が英語の論文は全体の約70%を占めており、日本の雑誌は118誌(1995年現在)で、そのうち半数は英文誌のため日本語の文献検索には不向きといえます。
出版形態は月刊版と年刊版があり、最新年の検索にが月刊版を、それより遡って検索するには年刊版を使用します。月刊版は、

  • Subject Section(主題索引):主題から文献を探す部分----Part1
  • Author Section(著者索引):著者名から文献を探す部分----Part2
  • Bibliography of Medical Reviews(総説記事索引)-----Part2

のように2分冊にわかれており、年刊版ではそれらを再編集したものを発行しています。

その他にList of Journals in Index Medicusと呼ばれるINDEX MEDICUSの収録雑誌リストがあります。内容としては、

  • Abbreviation Listing(略誌名リスト):略誌名から完全な誌名を参照
  • Full Title Listing(雑誌名リスト):誌名から略誌名を参照
  • Subject Listing(主題別雑誌リスト):ある特定の主題から雑誌を参照
  • Geographic Listing(発行国別雑誌リスト):雑誌の発行国を参照
  • Special Listing(その他特別リスト):Index Medicus以外の歯学、看護学などの書誌を参照

などのリストがあり、毎年一回別冊で発行されていますが、年刊版にもその年の収録対象誌が掲載されています。このリストに掲載されていない雑誌の書誌事項は、INDEX MEDICUSを調べてもでてきません。誌名変更の情報は、月刊版の7月号Part2に掲載されていますので参考にして下さい。
また、日本の誌名は略されず、ローマナイズの読みくだしとなっています。
例:日本外科学会雑誌 → Nippon Geka Gakkai Zasshi
臨床病理 → Rinsho Byori
薬学雑誌 → Yakugaku Zasshi    など

では次に、最も利用するSubject SectionとAuthor Sectionの使い方を簡単に説明します。
◇Subject Section◇
ある特定の主題から文献を探す場合に使用します。 月刊版では各巻の前半に、年刊版では全体の後半に掲載されています。文献はアルファベット順に並べられた見出し語の下に収録されています。
この見出し語とは、Subject Sectionにおいて大文字で印刷されている用語のことです。見出し語によっては、他の用語(副標目)でさらに細かく分けられています。これらの見出し語と細区分に使用される用語を、Medical Subject Headings(MeSH)といいます。目的に合った文献を見つけるためには、このMeSHを知ることが大切です。(MeSHについては次回詳しく説明する予定です。)
それぞれの見出し語の下にある論文は、以下の順に並べられています。

  1. 英語で書かれた論文
    収録略誌名のアルファベット順、同一誌の中では第1著書名のアルファベット順です。
  2. 英語以外で書かれた論文
    論文の言語のアルファベット順、同一言語の中では略誌名のアルファベット順です。
    例えば、日本語(Jpn)はイタリア語(Ita)の次くらいに並べられています。タイトルが[ ]で囲まれてる論文は。英語訳されたものです。


<例1>
1.見出し語   1.INTERFERON TYPE Ⅰ
2.副標目    2.ADMINISTRATION & DOSAGE
3.論文タイトル 3.Suppression of reapsing experimental autoimmu encephalomyelitis in the SJL/J mouse by oral adminstration of type I interferons.
4.著書名     4.Brod SA.et al.
5.雑誌名・出版年・月巻・号・ページ 5.Neurology 1994 Jun:44(6):1144-8
6.英語訳されている論文タイトル 6.[The use of leukinferon by electrophoresis in children with chronic hepatitis] Uchailin VF.et al.
Zh Mikrobiol Epidemiol Immunobiol 1993 Nov-Dec:(6):116-7

◇Author Section◇
著書名から文献を探す場合に使用します。
月刊版ではSubject Sectionの後に、年刊版では全体の前半に掲載されています。文献は、性と名のイニシャルによりアルファベット順に並べられた第1著者の下に収録されています。著者は10人まで採録し、11番目以降は省略されます。第2~第10番目までの著者は、第1著者への参照(see)がついています。Subject Sectionと違って、論文のタイトルは原語で記載されていますが、例外として日本語・中国語・韓国語・アラビア語で書かれた特殊な文字の論題は、英語訳されたタイトルのみ記載となっています。英語訳された論文のタイトルは[  ]がつけられています。

<例2>
1.著者名  1.Hayashi O, Akshi M, Fujimo M, Hanazawa K, Kitagawa P
2.論文タイトル  2.Detection of interleukin-1 activity in human bladder cancer cell lines.
3.雑誌名・出版年・月巻・号・ページ  J Urol 1994 Mar;151(3):750-3
4.第1著者への参照  4.Hayashi P see schupper H

**次回はMeSHを中心にしたSubject Sectionの詳しい使い方を説明する予定です**

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