診療科案内

皮膚科

科の責任者と概要

戸倉新樹教授

診療責任者 戸倉新樹 教授

浜松医科大学皮膚科学教室は1977年に開講した教室です。初代教授として山田瑞穂先生が赴任され、教室の礎を築かれ、また永々と続く教室の重要な研究テーマである皮膚リンパ腫研究を始められました。1990年からは第二代教授として瀧川雅浩先生(前 病院長)が就任され、皮膚免疫の研究が飛躍的に発展しました。2010年からは第三代教授として、私、戸倉新樹が就任し、現在に至っています。開講以来、田上八朗先生(東北大学 名誉教授)、古川福実先生(現和歌山県立大学 皮膚科学教授)、岩月啓氏先生(現岡山大学 皮膚科学教授)、森脇真一先生(現大阪医科大学 皮膚科学教授)も本講座の助教授または講師として本教室の発展に力を尽くされ、大きな足跡を残されました。戸倉は本学の助教授から産業医科大学皮膚科学教室に教授として転任し、8年間奉職した後、本学教授に再度転任しました。浜松医大皮膚科学教室は、皮膚科学を教え、研究を行っております。特に後期臨床研修に相当する期間では集中的に臨床教育と研究の手ほどきを行い、それ以降はさらに専門性の高い臨床教育・研究を一丸となって実現しています。研究テーマとしては、皮膚免疫・アレルギーが中心で、アトピー性皮膚炎、乾癬、光線過敏症、薬疹、脱毛症などを重点的に研究し、また皮膚リンパ腫、悪性黒色腫、癌免疫などの腫瘍性疾患も扱っています。これらに加え、より基礎的な免疫や皮膚病理を中心とする研究も行っています。臨床は当教室にとって非常に重要です。浜松医大皮膚科附属病院で皮膚疾患全般を扱い、かつ高度な先進的医療を提供しています。加えて特に重要なこととして、当教室は、静岡県の東部、中部、西部全域に渡り、20を超える基幹病院に30名を超える医局員を派遣し、これら病院と連携して皮膚科地域医療の中心的役割を担っていることです。すなわち静岡県という広域医療圏を担っており、その社会的使命は非常に大きいと言えます。活き活きとした環境で伸び伸びと臨床、研究、教育を行うことは当教室の目標とするところです。一人ひとりの患者の皆様の診療を真剣に行う結果として、臨床的研究が深みを持って達成されることを目標としております。

診断・検査・治療について

浜松医大皮膚科学教室は皮膚免疫・アレルギーの多くの患者の皆様を診療し、また研究テーマの中心にしてきました。また歴史的に皮膚リンパ腫をはじめとする腫瘍性皮膚疾患の診療にも多くの力を注いできました。疾患としては、アトピー性皮膚炎、皮膚リンパ腫、悪性黒色腫、乾癬、光線過敏症、薬疹、脱毛症の研究を行っています。研究内容のキーワードを列挙すれば、接触過敏症、光免疫、癌免疫、樹状細胞、かゆみ、角化細胞、リンパ球、薬疹、抗ヒスタミン薬、サイトカイン、ケモカイン、EBウイルス、生物学的製剤ということになります。これらを統合的に研究することにより、事象を有機的に結び付けるのが最終目標です。

得意とする診断治療

皮膚悪性リンパ腫診断・治療、アトピー性皮膚炎教育入院、光線過敏症診断、ナローバンドUVB療法、円形脱毛症局所免疫療法、男性型脱毛症(フィナステリド)、乾癬に対する生物学的製剤による治療
難治性脱毛症に対する全身光線療法、血管肉腫に対するウイークリードセタキセル治療

主な対象疾患

  1. 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
    神経痛、麻痺など後遺症を残すことがあります。皮膚科での治療をお勧めします。
  2. アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)
    適切な治療を継続的に行う必要があります。教育入院を積極的に行っています。
  3. 乾癬(かんせん
      慢性の皮膚病です。ナローバンドUVB療法、シクロスポリン、生物学的製剤が有効です。
  4. 皮膚悪性リンパ腫(ひふあくせいりんぱしゅ)
    湿疹と区別がつきにくいことがあります。診断が難しいため専門的知識が必要です。
  5. 悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)
    悪性度が高い皮膚ガンです。個々の状態に合わせた治療選択が必要です。
  6. 膠原病(こうげんびょう)
    膠原病では色々な発疹が出ます。血液検査などと合わせて診断します。
  7. 薬疹(やくしん)
    薬の副作用で起こる発疹のことです。色々な発疹が出ます。
  8. 蕁麻疹(じんましん)
    原因は薬や食べ物だけではありません。しばしば慢性に続くため継続的な治療が必要です。
  9. 自己免疫性水疱症(じこめんえきせいすいほうしょう)
    一般診療ではどの水疱症なのか診断がつかないことがあります。天疱瘡に対する大量ガンマグロブリン療法を行っています。
  10. 類乾癬(るいかんせん)
    類乾癬の一部は皮膚悪性リンパ腫になることがあります。的確に診断されていない症例が多いと思われます。
  11. 脱毛症(だつもうしょう)
    脱毛症状の原因はさまざまであり、それぞれ治療も異なります。男性型脱毛症の治療も行います。
  12. 各種皮膚ガン(かくしゅひふがん)
    血管肉腫など稀な皮膚ガンに対しても積極的な診断と治療を行っています。

施設認定

  • 皮膚科専門医研修施設
  • 日本アレルギー学会認定教育施設