静岡リウマチネットワーク
 

災害時対策について 浜松医科大学 小川法良先生

 現在、日本リウマチ財団が中心となり、災害時リウマチ患者支援事業が開始されました。ここでいう災害とは自信、風水害、火山活動等を指します。患者さんまたは患者さんが通院している医療機関が被害を受け、診療行為を受けたり、提供したりすることができなくなった場合に、予め登録しておいた医療機関のネットワークを活用することにより、医療の提供を行なうものです。
 具体的には支援対象者に治療内容や服薬等の情報を記載したカードを配布し、災害時にその被害状況の把握を行ない、治療が受けられない場合に代わりとなる医療機関の手配等を行ない、治療を継続的に受けられるようにします。
 まだ全国的に医療機関の体制が整備されていませんが、静岡リウマチネットワークはこの事業を積極的に支援していこうと考えています。静岡県ではその中心となる感じ医療機関として事務局のある浜松医科大学医学部附属病院が選出され、事業のやりやすい体制となっています。
 実際に災害が生じた場合について、例をお示し致します。
1。災害発生後にカードを持った患者さんに協力医療機関が電話にて患者さんの安否、けがやリウマチの状態、被害状況、内服薬の有無、医療機関に通院可能な状況かどうかなどの確認を行ないます。
2。協力医療機関は被害状況を感じ医療機関に報告します。
3。幹事医療機関は情報を総合的に判断し、代わりとなる医療機関の選定、連絡等を行ない、患者さんが治療中断に陥ることのないようにします。

ただし、依然として電話が使用できないような状況のときの対処については問題があり、今後の課題と言えます。


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