静岡リウマチネットワーク
 

関節リウマチのオーダーメード医療

 平成20年1月21日の新聞でピロリ菌のオーダーメード医療に関する報道がありました。その中で「関節リウマチのオーダーメード医療」に関して触れているということで、「浜松医大で関節リウマチのオーダーメード医療が可能か」というお問い合わせが数件ありました。

 薬の効き目は人の体格や体質などで左右されるため、一人ひとりに合った投薬が必要になりますが、個人個人に合わせた投薬が可能なのはごく限られた薬剤のみです。オーダーメード医療は遺伝子情報などを基に、患者個人の体質などを知り、その人に最も合った薬の種類や量を予測して治療するというものです。
 例えば、人間の体内では様々な酵素が働き、薬剤の効果が得られます。しかし、一部にその薬剤が苦手な酵素の働きが強く、うまく薬剤を利用することができず、十分な薬効が得られない場合があります。逆の場合は薬効が強すぎたり、副作用を起こしたりする可能性があります。そして、この酵素の働きを左右しているのが遺伝子です。この遺伝子を詳しく調べることで、薬効を予想でき、個人に合った治療が選択できると期待され、現在、研究が進んでいます。

 国内のオーダーメード医療は、研究が始まったばかりです。全国の専門施設のうちでも、限られた施設でのみ行なわれております。残念ながら、現在のところ、関節リウマチのオーダーメード医療に関する研究は、浜松医科大学および関連施設では行なっておりませんが、今後ご報告できることがあれば、改めてご報告させていただきます。

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