静岡リウマチネットワークの設立に寄せて 浜松医科大学医学部附属病院長 中村 達先生
静岡リウマチネットワークが、第1回総会開催に漕ぎ着けられましたことは、まず関係者の皆様におめでとうと申し上げます。リウマチの患者さんは、重篤なものから軽いものまで様々でしょうが、大変な負荷を持って生活しておられる。難病で困っておられる患者さんに、取り扱う病院の集約化という形もあるが、ネットワークを構築する形でお世話し、相談に乗り、貢献していくという考えは、効率的であり、東西に長い静岡県において患者さんの負担にはかなり有効なものであろうと考えます。本リウマチネットワークが立派に運営されるようになりましたら、他の難病、他の疾患においてもネットワーク構築を進めるためにも、見本になるよう頑張っていただきたいと思います。そうした意味で患者さんばかりでなく、病院としましても、県の厚生部の立場からも本ネットワーク事業がうまく発展していくことを祈っております。
静岡県は他県に比べて便利なところであるにもかかわらず、医師不足は深刻であります。また今年度から浜松医大病院は県厚生部の委託を受け、難病相談支援拠点病院をお引き受けしました。リウマチの患者さんをお世話しておられる皆様は浜松医大を十分利用していただき、ネットワークを活用し、ネットワークを通じて患者さんに、そして地域に貢献していただければ素晴らしいことと考えます。浜松医科大学を中心としてなどと小さいことを言わず、あらゆる施設、関係者の皆様が協力しあって、患者さん中心の良いネットワーク作りに努めていただきますことを期待してご挨拶とさせていただきます。
平成19年9月吉日
浜松医科大学医学部附属病院長 中村 達
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