静岡リウマチネットワーク
 

平成24年年頭所感

 明けましておめでとうございます。平成19年より活動を開始して参りました静岡リウマチネットワークも6年目を迎えることになります。至らない点が多々あるとは思いますが、医療従事者会員、患者さん一般会員の協力により、静岡県におけるリウマチ医療のレベルが少しずつ上がってきているのではないかと思っています。活動していて最もうれしいことは、患者さんからの感謝や励ましの声が届いたときです。忙しい日常業務の中、このまま活動を続ける事ができないのではないかと弱気になるときもありますが、そんなとき私たちを後押ししてくれるものは患者さんの声です。これからもできるだけ皆様の御役に立つような活動を続けて参りたいと思います。

 一つ懸案となっておりますのが、災害対策です。東日本大震災の被害は甚大であり、東海地震が予想される静岡県はこれを教訓としなければなりません。今の時点で、大きな災害が突発したときの対策が十分なされているとは思えません。みんなでアイデアを出し合って、どのように災害時のリウマチ医療を維持していくかを考えて行く必要があります。

 我々に課せられた責務の一つにこの分野を専門とする若い医師を育てることがあります。医師の研修システムが変わり、簡単に言えば医療の分野にも競争原理が導入されたと言ってよいと思います。優秀な指導者と教育システム、豊富な症例、高い給与、都会などのキーワードが研修医には魅力的であり、都会の大病院に若い医師が集中しています。地方の医療機関には不利なこのような状況の中、若い人材を育て、県内のどこでもリウマチ専門医に診てもらえるような医療を実現していきたいと考えています。このためには医療従事者だけでなく、患者さんの意識改革も必要です。自分の病気のことを医師任せにしない、できるだけ通常の診療時間内に受診する、病診連携に協力するなど、自分達の地域の医療は自分達が守っていくという気持ちが大切だと思います。

 静岡県のリウマチ医療は日本一だと言われるように、みんなで協力していきましょう。

代表幹事
小川法良

〒431-3192 静岡県浜松市東区半田山1-20-1
浜松医科大学第三内科内
TEL:053-435-1211(9:00〜16:30) FAX:053-435-1211(24時間)
e-mail:srn@hama-med.ac.jp
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